はじめに
Seiyaです!
SEO
SEO(検索エンジン最適化)は、自身のサイトをGoogle検索結果の上位に表示させるための対策です。上位表示によりクリック率が向上し、アクセス増加に繋がります。
SEO対策のメリット:
- アクセス増加:
- 上位表示で大量のアクセスを獲得。
- 安定したアクセス:
- 上位を維持できれば、継続的なアクセスが期待できる。
- 高い購買意欲:
- 検索ユーザーは購買意欲が高く、商品が売れやすい。
- ブランディング効果:
- 上位表示は信頼性の証となり、ブランドイメージが向上。
またSEO対策には時間がかかり、上位表示できなければ効果がない、Googleアップデートの影響を受ける、企業メディアとの競争が厳しいなどのデメリットがあります。
検索エンジン
検索エンジンは主にGoogle、Yahoo!、Bingの3つです。Googleが圧倒的なシェアを持ち、Yahoo!の検索エンジンもGoogleと同じであるため、SEO対策はGoogleに特化して行えば十分です。
検索順位
検索順位は、記事公開からインデックス、アルゴリズムによる評価を経て決定されます。
検索順位決定の仕組み:
- 記事公開: 記事をインターネット上に公開。
- クローラーによるクロール: Googleのクローラーが記事を巡回し、情報を収集。
- インデックス: 収集した情報をGoogleのデータベースに登録。
- アルゴリズムによる評価: 200以上の要素に基づき、記事の品質を評価し、検索順位を決定。
重要な用語:
- クローラー: Webサイトの情報を収集する自動プログラム。
- インデックス: Googleのデータベースに記事が登録されること。
検索順位の変動:
- 高品質な記事は、徐々に上位表示される。
- 低品質な記事は、上位表示されない、またはインデックスされない。
- 記事公開後、約3ヶ月で検索順位が安定する。
インデックスされない記事:
- 低品質、独自性がない、内容が重複しているなどの理由でインデックスされないことがある。
- インデックスされない記事は、検索結果に表示されない。
Google : https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/seo-starter-guide?hl=ja
Googleが掲げる「10の事実」は、Googleの経営理念であり、特に「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」という理念が最も重要です。これは、検索ユーザーを第一に考える「ユーザーファースト」の考え方を意味します。
ユーザーファーストの実践例:
- ユーザーが知りたい情報を記事の冒頭に記載する。
- ユーザーのニーズに基づいた情報のみを提供する。
- 過剰な広告掲載を避ける。
- 関連記事のリンクを設置し、ユーザーの利便性を高める。
ブログ運営において、ユーザーファーストを意識することで、読者の満足度を高め、結果的にブログの収益にも繋がります。
SEO対策には、Googleのガイドラインに従う「ホワイトハットSEO」と、不正な手法を用いる「ブラックハットSEO」の2種類があります。
ホワイトハットSEO:
- Googleのガイドラインに沿った正当なSEO対策。
- 質の高いコンテンツ作成や、ユーザー体験の向上を目指す。
ブラックハットSEO:
- 不正な手法で検索順位を上げようとするSEO対策。
- 現在は通用せず、ペナルティを受けるリスクが高い。
- 例:コピペ、被リンクの自作自演、キーワードの詰め込みなど。
YMYLジャンル:
- お金や健康など、人々の生活に大きな影響を与えるジャンル。
- Googleが厳しく評価するため、個人ブログは上位表示が困難。
- YMYLジャンルを避けてブログを作成することが推奨される。
- 例:金融、医療、美容、法律、ニュースなど。
E-E-A-Tは、Googleの検索品質評価ガイドラインにおける重要な評価基準であり、経験、専門性、権威性、信頼性の4つの要素から構成されています。
E-E-A-Tの各要素:
- Experience(経験):
- コンテンツ作成者の実体験や人生経験。
- 経験に基づいた記事は、Googleに高く評価される。
- ブログ作成では、自身の経験に基づいたジャンルを選択することが重要。
- Expertise(専門性):
- Webサイトが特定の分野に特化しているか。
- 特化型ブログは、雑記ブログよりもGoogleに評価されやすい。
- Authoritativeness(権威性):
- コンテンツの発信者の信頼性や実績。
- 執筆者の専門性、SNSでの言及数、被リンク、運営実績などが評価対象。
- ブログだけでなく、SNSでの情報発信も有効。
- Trust(信頼性):
- Webサイトの内容や運営者の信頼性、安全性。
- 運営者情報やプライバシーポリシーの掲載、SSL化(HTTPS)が重要。
Googleコアアップデートは、Googleが検索アルゴリズムを大幅に見直し、検索結果を改善するためのアップデートです。年に2〜4回実施され、検索順位に大きな変動をもたらします。
コアアップデートの影響と対策:
- 順位変動:
- アップデートにより、アクセスが大幅に増減することがあります。
- 順位が下がった場合は、「コアアップデートに被弾した」と表現されることがあります。
- 対策:
- 3ヶ月間は様子を見る:順位が自然に戻ることがあります。
- 焦ってリライトしない:特に、高品質な記事は放置する方が良い場合があります。
- 3ヶ月後に対処:順位が下がったままなら、リライトや情報収集を行う。
- 「Googleコアアップデート」で検索し情報を集める。
ドメインパワー: Webサイトの信頼性を表す指標。質の高い記事、記事数、更新頻度、サイト設計、運営期間などで向上します。
内部リンク: 同一サイト内の記事同士を結ぶリンク。ユーザーの回遊を促進し、SEO効果を高めます。
外部リンク: 外部サイトへのリンク。優良サイトからの被リンクはサイト評価を向上させます。
Googleペナルティ: ガイドライン違反による検索順位の低下やインデックス削除。手動ペナルティと自動ペナルティがあります。
カニバリゼーション: 複数記事が同一キーワードで競合する状態。評価が分散し、上位表示を妨げます。
コンバージョン: Webサイトの目標達成(例:アフィリエイト成約)。
SEOの歴史は、検索エンジンの進化とともに変化してきました。以下に、主要な出来事をまとめました。
初期(1996年-2011年):
- 1996年:
- Google検索エンジンの原型「BackRub」開発。
- Yahoo!JAPANサービス開始。
- 2002年-2011年:
- 被リンク重視の時代。被リンク数が多いサイトが上位表示される傾向。
転換期(2012年-2018年):
- 2012年:
- ペンギンアップデート、パンダアップデート実施。ブラックハットSEO排除が進む。
- 2013年:
- コンテンツSEOが流行。長文サイト増加。
- ハミングバードアップデート。会話型検索や意図を汲み取りにくい検索に対応。
- 2015年:
- モバイルフレンドリー導入。スマホ最適化サイト優遇。
- 2016年:
- UX(ユーザー体験)の重要性向上。表示速度、直帰率、滞在時間が重視される。
- 2017年:
- 健康アップデート。YMYLジャンルで医療機関や公的機関のサイトが上位表示。
- 2018年:
- コアアルゴリズムアップデートが年数回実施。E-E-A-T重視。
現代(2019年-現在):
- 2019年:
- BERT導入。会話型や曖昧な検索クエリにも対応。
- 2021年:
- コアウェブバイタル導入。ページエクスペリエンス改善を促進。
SEO対策は、内部対策、外部対策、コンテンツSEOの3つに分けられます。最も重要なのはコンテンツSEOです。
内部対策:
サイト内部で行うSEO対策で、目的はクローラーの巡回、コンテンツの正しい伝達、ユーザビリティ向上です。初心者向けには、以下の太字部分が推奨されます。
- ①クローラーを巡回しやすくする:
- XMLサイトマップの作成: サイト全体のページ構成をクローラーに伝える。
- 内部リンクの最適化: 関連性の高い記事同士をリンクで結び、サイト内の回遊性を高める。
- SSLの適用: サイトのセキュリティを強化し、ユーザーとクローラーの信頼性を高める。
- パンくずリストの設置: ユーザーとクローラーにサイト構造を分かりやすく伝える。
- サイトの更新頻度を上げる: クローラーの巡回頻度を高める。
- URL正規化: 重複コンテンツを避け、評価を統一する。
- robots.txtの設置: クローラーの巡回を制御する。
- 構造化データをマークアップ: コンテンツの内容をクローラーに正確に伝える。
- 検索対象外のページはnoindexにする: 重複コンテンツや低品質ページの評価を下げる。
- リンク切れをチェックする: ユーザー体験を損なわないようにする。
- ②クローラーにコンテンツの内容を正しく伝える:
- ページタイトル(h1)にキーワードを含める: ページのテーマを明確にする。
- 見出しタグ(h1~6)で文章構造をハッキリさせる: コンテンツの階層構造を明確にする。
- 画像のaltタグを適切に使う: 画像の内容をクローラーに伝える。
- meta descriptionを最適化する: 検索結果でユーザーに記事の内容を伝える。
- ③ユーザビリティを向上させる:
- サイトの表示速度を上げる: ユーザーの離脱を防ぎ、クローラーの評価を高める。
- 文字サイズを適切にする: ユーザーの可読性を高める。
- 「404エラーページ」を設定する: ユーザーの離脱を防ぐ。
- モバイルファーストインデックスに対応する: スマートフォンユーザーの利便性を高める。
上記太字部分をまずおさえましょう。
XMLサイトマップは、サイト構造を検索エンジンに伝え、内部リンクは読者の回遊とクローラーの巡回を促進します。
XMLサイトマップ:
- サイトの構造とコンテンツを検索エンジンに正確かつ迅速に伝えるためのファイル。
- 「XML Sitemap Generator for Google」などのWordPressプラグインで自動生成可能。
内部リンクの最適化:
- サイト内の関連記事へのリンク。
- メリット:
- ユーザーのサイト滞在時間を伸ばし、SEO評価を向上。
- クローラーの巡回を促進し、インデックスを容易にする。
- 実践:
- 関連性の高い記事同士をリンクで結ぶ。
- 記事作成後は、関連記事を書き、内部リンクで接続する。
SSL適用はサイトの安全性と信頼性を高め、表示速度向上はユーザーの離脱を防ぎます。
SSLの適用:
- SSL(HTTPS化)は、データの改ざんやなりすましを防ぎ、SEO評価を高め、ユーザーの信頼を得るために重要です。
- レンタルサーバーによって設定方法が異なります。mixhostの場合は、ドメイン登録とネームサーバー設定で自動的にHTTPSが有効になります。
サイトの表示速度向上:
- ページ表示速度はユーザー体験に大きく影響し、3秒以上かかると過半数のユーザーが離脱します。
- PageSpeed Insightsで速度を計測し、モバイル70点、デスクトップ90点を目指して改善しましょう。
サイトの表示速度を上げる方法は多岐にわたりますが、初心者ブロガーが特に注力すべきは以下の3点です。
- 処理速度が速いレンタルサーバーを選ぶ:
- サーバーの性能は表示速度に大きく影響します。mixhostやエックスサーバーなど、高速なサーバーを選びましょう。
- WordPressプラグインの数を減らす:
- プラグインが多いほどサイトは重くなります。必要最小限に抑えましょう。
- 画像や動画のファイルサイズを減らす:
- ファイルサイズが大きいと表示に時間がかかります。圧縮ツールやプラグインを活用しましょう。WordPressプラグインのEWWW Image Optimizerがおすすめです。
上記の3点に加えて、以下の施策も効果があります。
- AMPを取り入れる
- ファイルサイズを圧縮する
- 遅延ロードを実装する
- ブラウザキャッシュを活用する
- フォント読み込みの高速化
これらの対策を講じることで、サイトの表示速度を改善し、ユーザー体験を向上させることができます。
外部対策は、サイト外部からの評価を高めるSEO対策で、被リンクとサイテーションの獲得が主な手段です。
外部対策の概要:
- 被リンク:
- 高品質なサイトからのリンク獲得。
- 方法: 被リンク営業、トレンド記事作成、一次情報記事作成、寄稿記事作成、低品質リンク削除。
- サイテーション:
- 他のサイトやSNSでの言及。
- 方法: 分かりやすいサイト名、SNS発信、OGP設定、SNS共有ボタン設置、構造化データマークアップ。
ポイント:
- 高品質な被リンクとサイテーションは、サイトの評価向上に繋がる。
- 外部対策は、サイトの信頼性と認知度を高める上で重要。
ブログ初心者は外部対策に時間をかけるよりも、質の高い記事作成に注力すべきです。被リンクの重要性は低下しており、良質なコンテンツがあれば被リンクがなくても上位表示は可能です。
コンテンツSEOは、検索ユーザーに有益なコンテンツを作成し、検索上位を目指すSEO対策です。SEOライティングと同義で、キーワード選定からリライトまでステップと、タイトルへのキーワード挿入やPREP法などのライティング技術が重要です。
サイト設計
サイト設計は、ブログの全体像を事前に構築することで、SEO効果を高め、記事作成を効率化する重要なプロセスです。
サイト設計のメリット:
- 専門性の高いサイトとしてGoogleに評価されやすくなる
- 記事ネタ切れを防ぎ、計画的に記事作成を進められる
サイト設計の手順:
- ブログのジャンルを決める:
- 特定のテーマに絞り込むことで、専門性を高める。
- ブログのコンセプトを決める:
- ターゲット読者と提供価値を明確にする。
- アフィリエイト案件を決める:
- 収益化の手段を明確にする。
- キーワードを洗い出す:
- 読者の検索意図を把握し、記事のテーマを決定する。
- SEOライティング:
- キーワードに基づき、読者に有益な記事を作成する。
Googleサーチコンソールは、SEO対策に不可欠なGoogle検索分析ツールです。
サーチコンソールでできること:
- キーワードのパフォーマンス分析(表示回数、クリック数、CTR、順位推移、流入キーワード、平均掲載順位)
- 記事のインデックス状況確認
- SEO上の問題点把握
- 被リンク確認
- サイトマップ送信
- セキュリティや手動ペナルティの確認
サーチコンソールでやるべきこと:
- インデックス未登録記事の確認とリライト:
- インデックス未登録記事は低品質の可能性が高いため、リライトで改善し、インデックスを促進する。
- 「インデックス作成」→「ページ」で確認。
site:URL
でも確認可能。
- 流入クエリの確認:
- 「検索パフォーマンス」→「クエリ」で流入キーワードを把握し、記事作成に活用する。
- インデックス登録のリクエスト:
- 最初の10記事は公開ごとにリクエストし、Googleに記事の存在を知らせる。
- 検索順位の確認:
- 「検索パフォーマンス」→「平均掲載順位」→「ページ」で確認。
- 記事数が多い場合は、キーワード検索順位チェックツール(RankTrackerなど)が便利。
- 「検索パフォーマンス」の確認:
- クリック数と表示回数の推移を監視し、問題があれば原因を分析する。
SEO対策に役立つツールをまとめました。
Googleアナリティクス:
- サイトのアクセス解析ツール。
- PV、滞在時間、流入経路、ユーザー属性などを把握。
- サーチコンソールはサイトに来る前の行動、アナリティクスは来た後の行動を分析。
Googleキーワードプランナー:
- Google広告の配信者向けサービス。
- キーワードの検索ボリューム、関連キーワード、キーワード候補を取得。
- 有料広告を出稿することで、より詳細な検索ボリュームデータが得られる。
ラッコキーワード:
- 無料のキーワード分析ツール。
- サジェストキーワード取得、月間検索ボリューム確認、競合サイトの流入キーワード調査などが可能(一部有料)。
キーワード検索順位チェックツール:
- キーワードの検索順位をまとめてチェックできるツール。
- 記事数が増えた際に効率的に順位確認が可能。
- おすすめはRankTracker(Mac/Windows対応、有料)とGRC(Windowsのみ対応、有料)。
その他
SEOに関する補足情報として、ドメイン、レンタルサーバー、WordPressプラグインについて解説します。
ドメイン:
- 新規ドメイン:
- メリット: 過去の影響を受けない。
- デメリット: インデックスや上位表示に時間がかかる。
- 中古ドメイン:
- メリット: インデックスや上位表示が早い傾向。
- デメリット: 高額、過去の悪い評価を引き継ぐリスク。
- 選ぶ際の注意点: ペナルティ歴、低品質な被リンク、権威あるサイトからの被リンクなどを確認。
- 初心者には新規ドメインを推奨。
レンタルサーバー:
- サイト表示速度がSEOに影響。
- mixhost、エックスサーバー、ConoHa WINGなど、高速なサーバーが推奨される。
WordPressプラグイン:
- SEO対策に役立つプラグインは多数存在。
- 「ALL in One SEO Pack」は定番だが、テーマにSEO機能がある場合は不要。
- その他のおすすめプラグイン:
- XML Sitemap Generator for Google: XMLサイトマップ生成。
- WP Multibyte Patch: 文字化け防止。
- Advanced Editor Tools:エディタ機能の拡張。
- Really Simple SSL: SSL化。
- Better Search Replace: 文字列の一括置換。
- Broken Link Checker: リンク切れチェック。
- Classic Editor: 旧エディタの使用。
- Category Order and Taxonomy Terms Order: カテゴリの並び替え。
- Simple Post Notes: 投稿画面にメモ機能追加。
- WP Dashboard Notes:ダッシュボードにメモ機能追加。
- STINGERタグ管理プラグイン4:アフィリエイトリンク管理。
- EWWW Image Optimizer: 画像圧縮。
SEOは企業メディアの優遇により「オワコン」と言われることがありますが、個人ブログが勝つ方法はまだ存在します。
個人ブログが企業メディアに勝つ5つの方法:
- アダルトブログ:
- 企業が敬遠するアダルトジャンルは競合が少なく、収益化しやすい。
- 超特化ブログ:
- 狭い分野に特化し、専門性を高めることで企業メディアに対抗。
- ニッチなジャンル:
- 企業が参入しない小規模市場を狙う。
- ロングテールキーワード:
- 検索ボリュームの少ないキーワードを積み重ねてアクセスを稼ぐ。
- アフィリエイト案件がないキーワード:
- 競合が少ないキーワードでアクセスを集め、別の方法で収益化する。
特にアダルトブログは競合が少なく、初心者でも稼ぎやすいのでおすすめです。
おわりに
いかがでしょうか。